11がつ3にち

 連休だったからきょうも昼前まで寝た。朝から雨。動く気力も体力もない時は悪天候のほうが気が楽でいい。楽でいいにゃん。にゃんにゃん!ねこだよ!まったく猫じゃない。そんなに猫が好きなわけでもない。猫、なんか小さいし。でかかったらかわいいのにな。猫がスタンダードプードルくらいの大きさだったらかわいいと思う。多分出会い頭に殺される。

 

 朝ごはん、というか昼ごはん、じゃなくて、一食目(先週覚えた表現)は、フランスパン?バタール?バゲット?大きいからバゲットだと思う。きのうウィキペディアで調べたら、本国でも「パン・フランセ」みたいな呼ばれ方してるって書いてあってマジかよと思った。ブールとかエピもフランスパンなんでしょ?じゃあバゲットだ。バゲット、と、ポテトサラダだった。きのうたべたいなあと思ったものを今日食べている。最近こういうことがなかったからうれしい。マーガリンを塗ってはちみつをかけて3切れ食べた。おいしいなあパンは。普段はヤマザキの芳醇とかを食べてるから、そういうのじゃないパンを食べるとおいしいなあおいしいなあと思う。甘い食パンはおいしくない。スーパーの食パンにスーパーのジャムとマーガリン、あと味噌汁、みたいなのは、やっぱり馴染めると思えないし、馴染みたくない。魂を削られる。あと武井咲がCMやってるシナモンシュガーとか、砂糖とシナモンパウダーかければいいじゃんと思う。混ぜご飯の素とか、クックドゥみたいなやつも嫌いだ。調味料の品揃えが豊富な家で育った。

 

 雨がざんざん降ってるから午後はなんにもしないつもりでいた。から、きのうの分の日記(これを書いてる日付から見るとおととい)を書いた。乗り気じゃないからすぐ書き終わる。パソコンに掃き溜まっていた犬の写真、一昨年死んだ犬の写真を見て、人目に触れてもよさそうなやつを選ってタンブラーに上げた。よぼよぼになってからの写真しかなかった。

 死んだ父親の写真を見ても「死んだ人間の写真だ」としか思わないけど、死んだ犬の(それも大きい犬の)写真を見ると、かなしい気もちになる。親や兄弟が「ペット葬をしたい、火葬にしたい」と言ったからそうしたけど、自分では、敷地内のどこかに埋めて、タヌキに掘り返されないように石で覆っておけばいいと思っていた。畜生には畜生の葬り方があると思う。犬のためにお経を読んで、焼き場で火葬して、というのは、なんというか、気持ちが悪い。衛生的でないから焼くのはわかるけど、死んだのは真冬だった。そういうのが気に食わなかった。何がどう、というのは、今もよくわからない。なんだか俗っぽくてダサいと思ったのかもしれない。そうするものだからそうする、みたいなのに馴染めない。家族のようだったとしても、家畜は家族とは違う。かわいがっていた家畜が死んで、今はもういない、それが寂しい。そういうことを考えながら写真を選った。

 他のどうでもいいような写真もいっぱいあって、ああ俺はけっこう散歩をしていたんだなあと思った。なんかの角とか、あとはキリスト教の看板の写真とか。キリスト教の写真あつめは1年半くらいはまった。昭和40年台の地図を図書館で見て、当時のメインだった通りを(必ず往復で、どちら側から見えるように貼ってあるかわからないから)歩きまわって探していた。自分の家から半径50kmくらいの範囲は大体集めたと思う。今はしていないし、同じようにはできない。写真を見ていると、前はよかった、楽しかったなあ、と思うけど、今見るからそう見えるだけで、その写真を撮っていた時も、余裕なんかなくて、追い詰められていた。いつも何かしら苦しみはある。その時は、散歩をしながら何かの写真を撮る事が逃避の手段だっただけだ。でも散歩は楽しいからまたやりたい。

 

 3時頃ちょっと一仕事した。5時までかかった。その後で、部屋で使っている椅子を直すためにボルトを買いに行った。座面がすぐ外れる。M6かなあと思ったけど、念のためボルト持参でホームセンターに行ったら1/4インチだった。どこに置いてあるのかわからないからスタッフの人に聞いたら、ちょっと聞いてきます!と言って別のスタッフさんに聞きに行ってくれた。行ってくれた瞬間自分で見つけたので「すみませんありました」と言った。こういうことを言えるようになったのは自分でもえらいと思う。というかお店の人に「○○ありますか?」と聞けるようになってきたのがえらい。えらいなあ、えらいぞ。でも結局マイナスドライバーで使う鍋しかなかった。六角じゃないとまた外れそうで怖いし、バネ座もほしかったから別のホームセンターに行った。あった。買ってきた。直った。よかった。

 

 晩ごはんはおでんだった。おでん種みたいなやつを使ったら、練り物の大半が溶けた。やっぱりなんかの素とか種とかは苦手だ。伏見のおでん種のCMが昔から嫌いだった。おでん自体もそんなに好きじゃないし。

 

 ごはんを食べて、直った椅子に座ってインターネットを見て、またインディペンデンスデイを見た。おもしろいなあ。おもしろいのかなあこれは。おもしろい。最近映画をぜんぜん見ていない。暇じゃないし金もないから、どっちもものすごくないわけではない。何かに追われているような気がするというか、気持ちにそういう余裕がないからだと思う。金がなくて多少時間があるなら手間をかけるべきなんだけど、気持ちに余裕が無いから手間と時間をかけられない。でも日記が書けてるからまあいい。日記に書くことがないから映画でも見ようかな、本でも読もうかな、散歩に行こうかな、というふうになればいいかなと思うけど、日記にそういうのを乗せてしまうと、今度は日記を書かなきゃいけないということ自体が重くなってくるから、結果的にそうなるのはよしとして、あんまり期待するのはやめよう。

 

 今日はちゃんと寝る前にお風呂に入った。髪も乾かした。お風呂から上がったらマツコデラックスと関西の人のジャニーズの人の番組を放送していた。去年の秋まではけっこう見ていた。最近は、夜中にテレビを見るのが、いろいろあって、けっこう厳しい。見たいんだけどね。テレビはおもしろい。でもタカアンドトシが出てる番組は、タカアンドトシはまったく悪くないのに、あとクリームシチューもそうだ、彼らは悪くないはずなのに、寒気がするやつばっかりだ。俺は志村動物園の視聴者投稿コーナーに対して嫌悪感を抱いている知的生命体としてこの宇宙でも指折りだと思う。ぞっとする。平日の夜7時や8時に民放を見る習慣がずっとなかったから、そういうものを見させられるというのはとてもつらい。前はたいていBSのドキュメンタリーか録画した海外ドラマ、映画、そのへんを見ながら夕食を食べていた。今は、そういうわけにはいかない。見たくないもの、わざわざ触れたくない情報が常に流れている環境で食事をするのはつらい。そういうものを避けて生きてきたから、これから慣れていかないといけないのかもしれないけど、一事が万事その調子なら、そこまでして何が、という気になる。そういう小さいことの積み重ねであらゆることが嫌になってゆく。生きるのはそんなに嫌いじゃないのに。